資金計画の使用実態・求められる機能を分析すると、大きく分けて3種類の役割を見出すことができます。





10〜20年前は電卓片手に金利表と格闘する姿が見られましたが、現在では資金計画をお客様へのプレゼンテーションの一つとして考える傾向にあります。

例えば、モデルルームやパンフレットは、お客様に新しい生活のイメージをお伝えします。お客様に感動と夢をお届けする役割であるために、機能性・高級感・安心感などを強調する必要があり、グレードの高いものが必要となっています。

それと同様の考え方で、資金計算書・諸費用計算書・ローン控除予測などは、お客様にライフプランのイメージをお伝えします。

ファイナンシャルプランナーとしての立場でも利用可能なグレードで、なおかつ、数字の苦手な方々にもわかりやすいもので、見た目も美しくなければなりません。






顧客情報の収集のファーストステップはアンケートですが、資金計画等を作成する際には、より密度の濃い情報が得られることもよく有ります。
お客様の購買能力をより具体的に把握でき、お客様の住宅取得プラン・緊急度・要求度等を理解して、ネックを推定できるレベルの情報収集も可能であり、営業補助的な役割りを担います。

また、「住宅ローンの内容によっては、支払い総額に100万円以上の差が出る」ことや、「家賃とローンを比較すると、借りているより購入した方が有利」なことなど、最近はお客様が概要を理解しておられ、具体的なアドバイスを求められるケースが増えてきました。「資金計算書」は、アドバイスツールとしてますます重要になってきています。

追客の際に資金計画を題材(名目)にすることもあります。諸費用・ローン控除・繰上げ返済・ライフサイクルの予測などは話題を提供するのに手軽なツールと言えそうです。







申込段階で契約許可を稟議にする必要がある場合、資金計画作成の際の値引き・サービスの情報や、お客様の購買能力情報(返済比率など)が必要になりますが、資金計画データが顧客管理・契約管理へ自動的に反映する事により、再入力のロスや人為的なケアレスミスが削減できます。

同様に、業務管理の部署が行うローン進捗管理・入金管理・諸費用管理も、資金計画データがそのまま利用できることから営業部門との連絡ミスを減らすことができ、お客様とのコミュニケーションもスムーズで確実なものとなります。


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